K-ADC 2014 九州アートディレクターズクラブ@サイトピア
この週末は、夫婦揃って福岡へ。
K−ADCこと九州アートディレクターズクラブの公開審査を見学してきました。
今年の会場はサイトピアでした。
日頃、身近で触れる事ができる仕事は限られているので、
この九州各地の仕事を一同にみれる機会を楽しみにしています。
その地域の良さが感じられるものあり。
これが九州で作られていたの?と思うほどメジャーなものあり。(特にCM部門!)
自主制作に近いものが応募されるアワードも少なくないと思うのですが、
K-ADCは、応募規定に「仕事」と限定されています。
(特別審査員の副田さんはこの仕事限定の姿勢を評価されていましたね。)
仕事ならではの難しさや課題を抱えながら作られたものだと思うと
いろいろ知りたい事が出てくるもので・・・
例えば、カタチになるまでのプロセスとか、クライアントさんとの結びつきとか。
どんな目標、どんなやりとり、どれくらいの期間、どれくらいの予算、などなど。
直接、制作者に詳しい話を聞きたくなります。
ただ、公開審査中は誰の仕事かは伏せられており、
制作者がオープンにされるのは、公開審査翌日の13日。
どうしてもその場で知りたいと思った仕事については、近くにいる先輩をつかまえて
誰の仕事か知りませんかとか、あれってどうやれば実行できるんですかね、と
聞いて回っていました。
なぜこのアウトプットになったかはもちろん知りたい事項だけど、
物事を進める手法、実現する手法のほうにより関心があります(理由:想像しにくいため)。
例えば、アミュプラザ博多や、ハワイ旅行の広告で大活躍していたあの一家、
銀河系在住・ウルトラマン(の窓口)とのコミュニケーションの取り方とかです。
あと、ウルトラマン一家をよく見かける理由、とか。
例がウルトラマンに偏りましたが。
誰の仕事かがわかり、飲み会にその人が来ていれば直接いろいろ教えてもらう、というのが
いつものパターンです。
今回も飲み会でいろいろお話が聞けてよかった。
(パパさんADさんたちの「子どもは金がかかる」「娘は贔屓」トークも楽しかった。)
そしてコピーライターとしては、CM部門が最もガソリンになる訳で・・。
頑張ろうって思います。特別審査員のみなさんの講評にもあったのですが、
九州のCMはレベルが高い、と。
そして、昨年につづき、今回のグランプリもCMでした。
DEJIMAGRAPHは、
プロジェクト部門、ジェネラル部門、パッケージ部門でそれぞれ部門賞をいただき、
全体の準グランプリに選ばれました。
(※早速、速報のリストがUPされていました!実行委員のみなさまおつかれさまです。本当に。)
受賞したもの、しなかったもの関係なく、
エントリー作業をする時にはいつも、1年間の仕事を振り返りつつ、
ありがたいなぁという気持ちでいっぱいになります。
お仕事いただけたこと、クライアントさんとたくさんの打ち合わせをしてきたこと、
頼りになるカメラマンさん、ADの必要がないと思えるWEBデザイナーさん。
クライアントさんから新しいクライアントさんをご紹介いただくケースも多く、
いろんな方に助けていただきながら、仕事ができています。
ありがとうございます。
さて、最後になりましたが、
夫が独立してからは、2人でタッグを組む案件が多い私ですが(夫がAD、私がCDとざっくり役割分担している)、
会場では、他のデザイナーさんとの仕事もみつけました。
入選おめでとうございます。紹介させてください!
●ナガサキ フレッシュフルーツカクテル ガイドブック
AD・・・本村 大輔さん
イラスト・・・長橋 美野さん
コピー等・・・マルチノ
長崎県産・旬のフルーツカクテルが飲めるお店の紹介がしてあります。
本村さんのスマートできれいなデザインは前から好きだとアピールしているのですが
最近、以前より一緒に仕事する機会が減ったような・・・。
本村さん、ポスターと新聞案件、待ってますから!
そして、長橋さんとは、この案件が初めてのお仕事でした。
Webのデザインも素敵なのですが、イラストもうまいんですよね。
これからもお仕事してみたいです。
AD/イラスト・・・ 稲田ゆきこさん
コピー等・・・マルチノ
長崎の猫のさっ処分の現状を知ってもらう、猫型のリーフレットです。
昨年度の県の担当者だった方より、ぜひクリエーティブの力を借りたいとの依頼がきました。
猫をはじめ、動物をもっとも可愛くADできる(描ける)のは稲田さんだ!とうかんだため
無理を推してお願いし、快く引き受けてくださいました。
さっ処分を減らすという目的に賛同していただいて制作できたものです。
しかも、長崎の案件を受けていただいて感謝しています。
ありがとうございます。
9月の動物愛護期間中にもっとも配布される予定!みなさんぜひ読んでみてください。
ちなみに、今回のアワードで個人的に最も好きだったのは、「セイカの南国白くま バックネット扉広告」。
アイスを食べているしろくま君に、ファールボールが当たっているイラストが憎めないんです。
テレビでも良く映っているんですよ。
これは今林さん&稲田さんのお仕事。やっぱり私は稲田さんの仕事が好きなんだな、と思いました。
(審査員賞おめでとうございます。)
以下、個人的なメモと一緒に、DEJIMAGRAPH入選リスト結果まとめ
*****************
K-ADCサイトより
→ K-ADCアワード2014入賞速報
★印は部門賞
☆印は準グランプリ
【部門1】
いとう養鶏場 リブランド
たかしま農園 リブランド★☆
【部門4】
K-ADC年鑑2013 アートディレクション
「地域を熱くする!注目のデザイナーたち」装丁
【部門5】
演奏会フライヤー
たかしま農園名刺
小野原本店 包装紙
いとう養鶏場 名刺
肉屋ワタナベ商店 包装紙★
【部門6】
たかしまフルーティトマト
TEA CLOSET シリーズ
七福玉手箱(かまぼこ詰め合わせ)
いとう養鶏場 卵パッケージシリーズ★
小野原本店 食べきりシリーズ
たかしまフルーティトマト 紙袋
ショッピングバッグ
【部門8】
たかしまフルーティトマト シリーズ
たかしま農園
ミナミ田園 ロゴ
山﨑マーク ロゴマーク
いとう養鶏場 ロゴタイプ
たかしまフルーティトマトロゴ
TEA CLOSET
子どものための服と道具展 ロゴタイプ
無限工房 ロゴタイプ
【部門9】
山﨑マークウェブサイト
たかしま農園ウェブサイト
●準グランプリ・・・たかしまフルーティトマト リブランド
プロジェクト部門賞&準グランプリをいただきました。
クライアント社のみなさん、WEBのoniguiliさんとチームでとりくみました。
1年かけて写真素材も取り直している最中で、梅雨明けには夏の高島へ行く予定。
●プロジェクト部門賞・・・たかしまフルーティトマト リブランド
決選投票は「赤いけん!ウマいけん!くまもと(くまモンほっぺ紛失事件)」とでした。
決選投票の当事者になった現場にいたのはこれが初めてだったので、ものすごくドキドキしました。
●ジェネラル部門賞・・・肉屋ワタナベ商店 包装紙(白)
長崎のおいしいお肉屋さんと言えば築町の肉屋ワタナベ商店さん。
2年前から、少しずつリブランドを行なっています。今回部門賞をいただいたのは包装紙(白)。
お買い物すれば必ずこの紙でくるっと包んでもらえるという、お店でもっとも動くツール。
お肉屋さんにおいては最強のツールです。
この部門では、小野原本店さんの包装紙が3番目に!
特別審査員の澤本さんには授賞式でこの2つの包装紙に触れていただき嬉しかったです。
ワタナベ商店さんと小野原本店さんは築町(つきまち)と呼ばれるエリアにあり、
ものすごくご近所さんです。
そして、第1回でグランプリをいただいたBARAMONの直売店でもある五島うどんの「藤」も同じく築町にあるんです!
そう、築町は我が家にとっては、足を向けて眠れない場所。
上位3点の仕事の点数発表時。
●パッケージ部門賞・・・いとう養鶏場たまごパッケージ
このパッケージは、入稿前に資生堂の澁谷克彦さんのデザインワークアウトでも
みていただく機会に恵まれ、改良できたもの。澁谷さんにもお礼を伝えたい案件。
部門賞決定時は小野原本店さんのパッケージと競う事になり、複雑な気持ちでした。