澁谷克彦式 デザインワークアウトを見学してきた。
福岡市内で3月18日から2日間に渡って開催された「澁谷克彦式 デザインワークアウト」に
DEJIMAGRAPHの羽山も参加させていただくことになり、見学してきました。
澁谷さんと言えば、資生堂のCD。澁谷さんが手がけていらっしゃる花椿は見かけたら必ず持って帰っています!
デザイナーでなくとも注目の広告が多く、個人的に現在のキャッチコピー「一瞬も 一生も 美しく」は大好きです。
このデザインワークアウトはADを対象としているものですが、
勉強できると思い、見学してきました。
九州で活動する5名のADさんが、澁谷さんの指導を受けるというものです。
1日目は、事前提出したADプランに対する講評。澁谷さんだけでなく、
山田英二さんのアドバイスももらえるというありがたい環境の中、
予想よりも細かくていねいな指示が飛んでいて、この時点で、年度末の平日だけど参加してよかったと思えました。
DEJIMAGRAPHが取り上げたのは、佐賀県の養鶏場。
たまごは価格競争にさらされている商品。価格競争では正当な利益がえられません。
きちんとその養鶏場のたまごの価値を伝え、その「価値」を購入してもらえるようにするためのADプランを発表しました。
いつも仕事では一緒にやっている領域なので、見守るだけなのももどかしいものがありましたが、
距離を置いて見学することでえられた発見もあり・・・。私にとってもいい機会でした。
2日目は、初日に受けたアドバイスを元に改良したプランの公開プレゼン。
みなさん寝る間を惜しんで手直しされていました。
(翌日に手直しして提出・・・って、ある意味リアルな進行ですが。)
私と言えば手直しする羽山を置いて夜はタッキーの滝沢歌舞伎を友だちと見に行き、先に寝てしまったわけですが、
おかげで純粋にオーディエンスとして公開プレゼンを楽しむことができました。
夫以外のADさんたちのプレゼンも興味深かったです。問題へのアプローチの仕方にはその人のやり方が垣間見えて
それも勉強になりました。
夫のプレゼンは最後。おや、と思ったのは、前日と全然違うものができていたから。
あきらかに良くなっていて、まさにワークアウトだなぁと思いました。
佐賀県からわざわざ足を運んでくださったクライアント社さんも喜んでいただけてほっとしました。
澁谷克彦賞をいただき、それも喜んでいただけました。
プレの後は澁谷さん×山田さんのトークショー。
資生堂のクリエーティブと澁谷さんのお年賀を観ながらCD、ADについてのトーク。
コピーライター小野田さんの著作で読んだ資生堂のキャンペーンや制作についての話もあり
楽しめました。
澁谷さん「なんかいいよねのなんかをしっかり説明できるように」との言葉は
これまで自分が先輩方から受けてきたアドバイスにも重なるもので
一番心に残りました。
やはりいい仕事には明確な理由があり、
たとえアイデアや思いつきが先でも、それが正しければ必然性は後から
いくらでもつけられるものだと思います。
夫はもちろん、私にとっても勉強になった2日間でした。
企画、実行のJAGDA福岡の石田さんはじめ皆様ありがとうございました。