地域おこし協力隊報告会へ行ってきた。
結果的に辛口の感想にしあがりましたが、
一晩寝て明日を迎えてマイルドになるものでもないと思ったのでアップ。
長崎市の地域おこし協力隊のみなさんによる活動報告会へ行ってきました。
前々から、仕事において参考になりそうだな、
悩みが似てそうだなと思っていたことが大きい理由です。
コピーライターやデザイナーという立場で
企業や自治体に関わる仕事をしていますが、
私たちだけが頑張ってもダメなんだ、連携ありき!ということを
これまでたくさん実感してきました。
お互いの領分で同じモチベーションで取り組める状態、
そういう環境づくりも私たちの仕事ではありますが
それでももどかしい時はあります。
例を挙げると、よく直面する問題のひとつ、
「つくったものはどこへ問題」。
広報ツールをつくったとして、
配布場所が計画的ではなかったりでまったく人の手に渡ってないと。
聞いてみると、配布場所がどうにも理にかなってない。
頼まれてもないのにこちらで配布プラン提示するなどしても強制力はなく、
うやむやになってしまう。(これまでに配布したことがない場所なので、などなど。
上司に相談してもダメなんですか?検討できないんですか?と質問したくなる。)
「そんなとこ、誰が通るの?」と思う場所に
ターゲット向けのリーフレットなんかがよれよれになりながら
山積みになっていると、やりきれないわけです。泣けます。
連携できてないと実感する時です。
しまいにはあれは税金の無駄遣いでは?などとすら思うのです。
制作者として経済的な損失があるわけではありません。
しかし、目的意識を持ってつくっているものが
最後の段階で行き場を失っているのを見るのは辛いものです。
こちらで手を出せない部分であるならば、
最適に動いてほしい、と言いたくもなるわけです。
きちんと人の流れを考えて設置場所を検討して!とか言いたくなるわけです。
口うるさいと思われるかもしれませんし、思われてきたと思いますが
それは、目的を達成したいからです。
熱意が共有できないと、立場的にも動ける範囲が狭まりますし、
気持ち的にもなえます。
両者の領域でベストな動きができる環境があればこそ
目的も達成できます。
長くなりましたが、
やっぱりチームプレーなんです。
依頼主、依頼される側とあるかもしれないけれど
チームとして動かないと難しいんです。
連携大事なんです。
自分たちの業務と、地域おこし協力隊の業務は、
仕事の任され方のバリエーションや
さまざまなジレンマが似ているのではないか、
と感じていました。
そして、今日、報告会を聞いてやっぱりな〜と思ったわけです。
私は二人目の菅原さんの報告からしか聞けていないのですが、
活動の充実ぶり、今後の展開よりも
それぞれのみなさんの「もどかしさ」の方が印象に残っています。
もどかしさに対してのみなさんの対処の仕方、工夫。
でも、行政が動かないと結局どうしようもないこと。
地域おこし協力隊というだけで「なんかしてもらえる」と一方的に期待されてしまうこと。
地域と行政と協力隊が三位一体となって動かなくてはなにもできないこと。
それぞれ県外からやってきて、初めて住む土地で行政のサポートなくして活動するのは至難の業なこと。
みなさん、それぞれの実績に加え、
「活動に欠かせないこと」「市に望むこと」を
覚悟を持って誠実に報告をされていました。
行政の担当者の発表もありました。
(野母崎エリアの行政担当者の発表には思いが感じられた)
特に、池島の小島さんによる今後のためを思った意見 ※facebookに投稿された記事へリンク
●市は、地域おこし協力隊の存在を2年間公式にPRしてくれなかった。
行政も地域おこし協力隊についての発信をサポートするべき。
(私自身、行政発信情報ではなく、個人のブログで協力隊の存在を知る。)
●地域おこし協力隊募集しているにも関わらず、
(行政が)地域を本気でどうにかしようと思っているのか疑問。
熱意が感じられない。
●地域おこし協力隊にも人生がある。放置、飼い殺しは反対。
という覚悟を持った発表に
あの場にいた人が一気に注目したのが感じられました。
田上市長もうなずきながら聞いていらしたので
今後に活かされるのかな?って期待しました。
が!その直後に、
「時間がおしているので質疑応答はなくします。
直接協力隊のみなさんへ質問してください。」
・・・・・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・。
まじですか。
正直驚いた。
直前までつづいた、各協力隊の思いがつまった報告、聞いてました?
時間がおしてるのはわかるけど、そこはしょる?
この流れで?このムードで?このグルーブで?
協力隊へ直接とか言ってるけど、協力隊への質問だけだと思っているの?
私は協力隊のみなさんだけじゃなくて、市に聞きたいこともあったよ!
その進行ぶり、はしょる判断を目の当たりにして
「やっぱりわかってないんじゃないかな」と思ったわけで。
最後が最ももどかしかったです。
協力隊の小島さんとは個人的にもつながりがあるので、
質疑応答ができなかった分、またお話聞かせてもらえたらなと思っています。
とてもいい会だったと思います。
そして、市に対しては、やりきれないモヤモヤが募った会でした。
私の地元にも、最近、3名の協力隊の人たちが派遣されてきたそうです。
今日お話を伺った方々のご苦労と報告が、
他の協力隊のみなさんの活動をスムーズにすることに
役立てられることを望みます。
それにしても、本当に、本当に、
小島さんがいる間に池島のガイドブックをつくれなかったのは
もったいなさすぎます。
写真が本業、本も出版されているという実績がありながら
なぜ任期終了直前までゴーサインがでなかったんだろ。
例えばだけど、そういうの質問したかった人も、たくさんいると思います。